2017-05-06

八重瀬町の「こいのぼりあしび2017」

沖縄は八重瀬町の「町魚」は、トビウオだって知っていましたか?

「こい」のぼりではなく、ヒレの大きくスマートな「トビウオ」のぼりです。

「町花」とか「町木」とかもありますが、熊本県のマスコットくまモンのようには広く知られていませんね。八重瀬町のマスコットは八重瀬のシーちゃんですが、ご存知でしょうか。シーサーを元にデザインされたようです。なかなか可愛いキャラクターなのですが、まだまだ知名度は低そうです。(今ふと思ったのですが、トトロなんかをマスコットにできたら最高かもしれませんね。で、町を走るバスはみな猫バスにしたら、乗りに来る人の数はすごいでしょうね。)

では、熊本県の県魚は? 意外にも「クルマエビ」だそうです、高級品を県魚にするマーケティング戦略ですね。沖縄県は「クルマエビ」の養殖は結構盛んですが、県の魚は「タカサゴ」だそうです。「タカサゴ」は沖縄の売りたい魚なのでしょうか?県によっては、季節ごとに県魚を変えてしまう、旬で売りたい魚を県の魚に指定してしまう、等なかなか抜け目ない戦略を取っているところもあるようですが・・・。

他県の県魚の話は、八重瀬町の話からそれてしまいそうなので、八重瀬町の町魚に戻しましょう。港のある八重瀬町の町魚は空を飛ぶ魚「トビウオ」です。なぜトビウオ?それは昔、町の港川漁港で大量にトビウオが陸揚げされた時代があったから。

もしマーケティングを考えるなら、トビウオの干物や味噌づけなど、ちょっと気の利いた日持ちのする商品を企画したり、旬の時期にここでしか食べられない食材を提供して、その旬に合わせて「トビウオ祭り」などを企画、なんてどうかなあ、と・・・。「沖縄で旬のトビウオを食べると元気がでる」、「泡盛にはアゴの干物が最高」なんてどこかで聞いたようなストーリーもありそうな。沖縄の砂糖と味噌を使って、トビウオを漬け込んだらどうでしょう。油が気になりますが、油味噌の利用もありかも、です。焼いたらとても良い香りがしそうですね。

八重瀬町のマーケティング戦略はまだよく見えません。けれどそれは、そんな世界とは無縁な町の良いところであるのかも。

なぜこんな話をしているかというと、5月の節句の時期に(なぜか4月30日)に行われたのが、「やえせこいのぼりあしび2017」だったから。
会場の港川には、町魚の「トビウオ」の絵があります。
祭りの名称は「こいのぼりあしび」ですが、会場に行くと実際の主役は「鯉」のぼりではなく、むしろやや地味な色彩の「トビウオ」のぼりの様な感じ。総数では劣るものの、この「トビウオ」のぼりはやはり珍しいので、地味でも目を引きます。なので、祭りの名前もいっそ「やえせトビウオのぼりあしび2017」とする方がユニークさが強調されて面白いような気もしますが(ちょっと名前としては長すぎですかね)。
いずれにせよ、今、港川漁港には、トビウオノボリが400匹、その他の手作り鯉のぼり等が600匹、合計1000匹が泳いでいます。

たくさんのトビウオが風に乗って滑空している姿はそれなりに圧巻ですね。

でも、風がないとトビウオの干物?のように・・・。


このトビウオは5月18日まで掲揚されている予定だそうです。

こんなことを書いていたら、おいしいトビウオの干物が恋しくなりました。
あごの丸干しなどが八重瀬町で買えないかな?味噌漬けも・・・。あ、ついでに伊豆のキンメの味噌漬けも食べたくなりました。

やはり、味はその土地と結びついていますね。八重瀬のトビウオが食べたいと思われるほど、八重瀬のトビウオの水揚げはあるのでしょうか?ちょと探して見ましたが、港川の魚屋さんにもトビウオはなかったような・・・。

トビウオの買えるお魚屋さんはどこにあるのでしょうね?


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