2017-04-23

パッションフルーツには宇宙人が?

レースの縁取りを連想させるような、パッションフルーツの花が今年もついに開き始めました。

部分だけ切り取ると、ホントなんだかわかりませんね。花びらがまるでそうめんだかアンテナのように無数に伸びています。
それでも全体をみると、宇宙ステーションのような機能的な美しさに溢れているようにも?。

中心部分には、実になる部分が玉のように、その上下に雌しべが3本、雄しべが5本伸びています。こうして拡大するとその姿はまるで深海の生き物のよう・・・。薄緑に紫色の斑点があり、あるいは、宇宙ステーションに生きる宇宙人の体の一部のような感じも。そして、外部に伸びる触手のような花びらは、白から紫へと変化し揺らめくように蛇行して、中心にある秘密基地の内部へと誘い込んでいるかのよう。あ、実はこんな感じで虫たちを誘っているのでしょうか?

(でもこの誘惑の成功率はあまり高くないのかも・・・。なぜって、人の手を借りる人工授粉でないとなかなか結実しないようですから。本当は虫たちにとっても、ちょっと気が引けてしまう外観なのかも、ですね。確か、虫が一番心惹かれる花の色は黄色だったかと・・・。それを考えると、形だけでなくこの色もやはり虫好みからは遠そうですねえ。パッションフルーツはなんでこんな色、形の花を咲かせることにしたのでしょうね。ただ自己主張が強い、ということなのでしょうか。それとも原産地南米にはこの形と色の大好きな虫達が豊富にいるのでしょうか?考えると不思議です。)


蕾は上の写真のように、緑の少し大きなカプセル型で、これがパカリと開くと花が現れます。やはり緑の茂みに隠れた「宇宙船」ですね。

花が咲いた後はまた畳み込まれますが、一度開いた花びらはガクの間からはみ出しています。

これは昨年のブログからの写真です。
しばらくすると受精した実は、急激に大きくなって青い身をつけ、受精できなかった花は、根元から落ちてしまいます。
こちらも過去のブログからの参考写真です。
そしてこの宇宙船は、時とともに赤紫に変化し、甘酸っぱい夏のフルーツ、パッションフルーツへと変身していくのです。


そんな風にパッションフルーツの実を見ていると、大きなカプセルの中の多数のタネが、栄養豊富なゼリー状の黄色の液に包まれている姿も、やはり宇宙旅行に行く前の宇宙人達の休眠中の姿に思えてきますから、不思議です。(ちょっと、SF映画を見過ぎでしょうか!)でも、花といい実といい、しげしげとみつめてみるとなんとも個性溢れる独特な姿の植物なので、ついそんな想像も掻き立てられてしまいます(笑)。

そして、その木?いえ、蔓の外観は比較的平凡なのですが、その生命力、成長の速さも驚愕もの。たった一本の蔓なのですが、植えて2年足らずで既に我が家の半分を覆い尽くしそうな勢いです。一階の窓の日よけとして植えたものが、今では二階の日よけとしても十二分に役立っています。おかげでたっぷりの花芽がついていますので、今夏は実も沢山つきそうです。

おいしく熟した実を収穫し味わうのが、今から本当に楽しみです。

2017-04-16

沖縄に初夏の気配

うりずんの季節にしては、今年はやや気温低めの日が続いていたのですが・・・。

4月になってさすがに沖縄らしくなってきました。気温は25度を超え、日差しも強いなあと感じるように。

カフェ「あだんの実」の植物オブジェ?
暖かさに誘われ、奥武島へ。日陰で爽やかな海風になでられながら、昼食は天ぷら、沖縄そば、そして食後によく冷えたぜんざい。定番ランチですが、デザートのぜんざいの冷たさもなんとも心地よい季節です。

遠くに青い海。その手前では、アーサー取りをしている人たちもちらほら。
と、よく日焼けした、足元のしっかりしたおばあ二人がぜんざいをお目当てにやってきました。手元の袋にはざるが見えます。アーサー取りを終えての一休みなのでしょう。
連日青い海が見られるようになり、うりずんの季節らしい海になりました。
長い春シーズンが続いていたためか、奥武島ではまだアーサー取りをしている人たちが。
最初の写真もそうですが、カフェ「あだんの実」の植物たちも、一部を切り取るとなかなかオシャレ?です。
空き缶の鉢も、自動販売機の赤色が背景だと不思議と映え、アートな雰囲気に。
イソヒヨドリのメスが自分から私たちに近づいて来て、体を膨らませリラックス。
こんにちは、との挨拶でしょうか?人懐っこくて、かわいいです。
気持ち良いのでしばらくのんびりして車に戻ると、車の中は焼けるように熱くなっていました。

沖縄はもう、ほんとうに初夏ですね。