2014-02-11

勝連城

今日は久しぶりの晴れ空になりました。

大雪の東京に比べれば寒さとは言えないかもしれませんが、先週は20℃を超えていたため暑い程だったのですが、昨日は15℃前後になり、かなり肌寒く感じます。

石垣が凛として聳える勝連城の景色はとても大きく見えます。

勝連城は何度も行こうとしてなかなか寄れなかったグスクですが、2週間程前にやっと訪れることができました。
勝連城跡は世界遺産の一つ、沖縄の歴史観光の人気スポットです。空に向けてそびえ立つような姿は、たしかにとても魅力的。そして、特筆すべきは、ここは石組みのグスクがあるだけでなく、そこで起こったストーリーにもとても魅力のあることです。

お話の主人公は、尚王朝に楯突いたという意味で、逆賊扱いされていた勝連城最後の按司 阿麻和利です。でも、ここには逆賊ではない、英雄としての阿麻和利の伝説が生きています。

権力闘争に負け長い間逆賊として扱われてきた阿麻和利が、長い時間を経て地元の英雄として再び評価されることは、我々庶民の判官びいきを刺激しますね。”悪人”として言い伝えられて来た人物が、実は権力にとって不都合な人間だったために、悪人扱いされてきた。逆に、歴史上のいわゆる「英雄」が実はとてつもない悪人だったということもありそうな・・・。

案内所の冊子に紹介されていた、うるま地域の中高校生で演出されるという現代版組踊「肝高の阿麻和利」は是非観劇してみたいと思いました。でもまずは、小説「十踏揚」をもう一度読んでみたいと思います。

あまり歴史の残っていない沖縄のグスクですが、ここには勝連城最後の按司のストーリーとはいえ、生きた人間のストリーがあり、それを大切に育てています。

観光が大きな産業になっている沖縄です。訪れた人々に楽しんでもらい、豊かなイメージを持ち帰ってもらうためにも、グスクにまつわる歴史をもっと掘り起こし、生きた歴史としてこのように大切に育てて行くのは重要な事じゃないかしら、と、僭越ながらもちょっと思ってしまいますね。

この大きな石垣の割には、登ってみると、
建物跡はとても質素に感じます。
ここの階段の急さは想像以上でした。

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