2014-01-03

クワンソウ

沖縄では睡眠薬のような使われ方をしている薬草にクワンソウという植物があります。ユリ科の植物で、姿形はまさしく小ぶりのユリ、と呼べそうな、鮮やかなオレンジ色の花をつけます。

正式な名称はアキノワスレソウというようです。でも、むろんワスレナグサではありません。クワンソウと聞いて私は、ひょっとするとカンゾウが訛ったものなのかも、と思いました。で、調べると、たしかにノカンゾウ(野萱草)と同じ種類らしいのですが、常緑のためにトキワカンゾウ(常葉萱草)とも呼ばれることがあるようです。


このクワンソウが眠りを誘うということで、クワンソウを使った快眠を謳う商品が沖縄には沢山あります。私は使った事がないので効果は試していませんが、昔から沖縄では眠れない時に、クワンソウの葉を煎じて飲んでいたそう。で、沖縄の別の方言では、ニーブイグサ(眠り草)とも呼ばれていたのだとか。悩みを忘れてぐっすり眠れるようで、お隣の国、中国では「憂いを忘れる草」と呼ばれているそうです。

そしてこのクワンソウは、睡眠薬として利用されるだけでなく、野菜としても食されるようです。葉は太めのニラの様にも見えますが、シャキシャキとした食感があるそうです。でも、生で食べると下痢をすることもあるので、必ず火を通して食べてくださいとのこと。いかにも薬草という感じですね。

そういえば子供の頃、ノカンゾウの若葉を春先に摘んできて、それを湯がいて白和えにしたものを食べた思い出があります。なので、クワンソウも同じような感じかも、と勝手に想像しています。

そう、実は先日、根のついているクワンソウを野菜として買ってきたのです。根と言っても、実際には球根ではないかと思われる程太い根がついており、多分この部分も食べられるのでは、と思います。

根に栄養を蓄えているので植えれば新しく芽を出すに違いないと、夫は早速にこの野菜クワンソウを全てプランターに植え込んでしまいました。


沖縄のクワンソウビジネスと夫の植えたクワンソウの将来はどうなるのでしょうか。もしも上手に育ち、花が咲いたら後日ご報告しますね。

眠りは重要ですので、夫が海外出張の際使用している睡眠導入剤のメラトニン(ホルモン)とクワンソウ(アミノ酸の一種オキシピタナミン)のどちらが効果があるか、いつか夫に試してもらおうかと思っています。

もっとも、眠りの質を高めるには私の施術の方が効果があるのでは、と密かに思ってはいるのですけれど・・・。

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