2013-10-17

沖縄の紅葉

今朝は結構冷え込み、早朝の気温は24℃を切っていました。まあ、24℃で少し肌寒く感じるというのも、沖縄だから、でしょうか。

そして、今日の新聞の折り込み広告には、「アウトドアの季節がやってきました。」で、アウトドアグッズがズラリ・・・。

太陽光が痛くて外に長く居られない感じの真夏が去り、沖縄でも、やっと太陽の下で遊べる季節になったということでしょうか。ナイチャー(本土の人)の感覚では、紅葉を楽しめる時期の到来、ですね。

「亜熱帯に属する沖縄に紅葉はない」、と言い切りたくなりますが、実はそうでもない。下の写真のように、既に真っ赤に紅葉している「木」もあることはあるんです。

種を明かせば、下の写真、葉の赤く色づいている木はハゼ。


(ハゼ=リュウキュウハゼ。少し調べてみると、本土のハゼのルーツは二つあり、一つは1591年、今の福岡県にいた二人の貿易商が蝋を取るため、中国から直接種を仕入れ栽培を始めた、というもの。もう一つは、時期は少し後になりますが、このリュウキュウハゼを、やはり木蝋作りの為、江戸中期に薩摩藩が沖縄経由で中国から得て、広く栽培を始めたというもの。共に主たる目的はハゼの種を加工して得られる「蝋」、のようです。当時はこの「蝋」自体がとても貴重品だったので手間暇かけて原料を栽培し製作する価値が十二分にあったのでしょうね。そして、こうした目的で日本本土に入ったハゼノキの一部が少しずつ野生化して日本の野山にも自生するようになり、本土の美しい紅葉風景に大いに貢献するようになった、という事のようです。櫨紅葉=はぜもみじとも言われ、俳句の季語にまでなっているようですから、その貢献の大きさも計り知れますよね。
という事で、ハゼの仲間にリュウキュウハゼというのがある、という事ではなく、両者は全く同じもののようです。)。

そして確かに、本土の山だけでなく市街地の民家の庭先などであっても、真っ先に赤く色づくのは、このハゼなど漆の仲間の木々ですよね。沖縄でもその点は全く同じです。

そう、沖縄にも紅葉する「木」はちゃんとあるのです。ただ、亜熱帯の環境下にあってもなお、ハゼのように美しく紅葉できる「木」は沖縄には他にほとんど無い様ですから、「山一面がまるでメラメラ燃え上がる炎のよう、圧倒される程見事な紅葉の風景」、といったものは、残念ながらここ沖縄では皆無のようです・・・。


昨日は半日のお休みを利用して、午後から観光客に変身し外食に・・・。

         
レストラン・サンピアより外の眺め(混んでましたがランチの閉店間際)






















近くの南城市佐敷にあるユインチホテル南城にランチに行ってきました。ホテル内にはスポーツ施設や日帰り温泉(猿人の湯)もあります。ランチはビュッフェ(1500円)でしたが、よく努力しているのがわかる内容。平日にもかかわらずこれだけ混雑しているのもうなずけます。

このホテル、実はホテルとしてというより、日帰り温泉施設として気になっていたものです。沖縄に温泉は少ないのですよね。だいたい、シャワーのみで風呂のない家も結構多いという土地柄、お風呂や温泉につかる楽しみは少ないということでしょうか。

ここのランチビュッフェの評価は二重丸。料理も小さな器に綺麗に盛られ、あまり食べ過ぎないよう工夫がされています。このお値段で大丈夫?と思わせるくらい、料理は一品一品しっかりとした良いお味でした。

それに加え、眺めも二重丸です。方向は東向きの景色ですが、中城湾が一望できる立地で、知念方面から本島中部の勝連方面まで見渡せる絶好のロケーションです。
展望ラウンジのテラスより
(落ち着いて景色を眺めながら飲食できる穴場です)
南部でも景色の良いレストランや喫茶は殆ど混んでます。
もちろん、本島の西側に沢山あるリゾートホテルも眺望は良いですが、南部にも、海の眺望のとても良い場所やお店が沢山あります。「景色の良い所はみんな本土に買われてしまって、海岸は沖縄のものじゃないさ。ウチナーはのんびりしてるからだめさね。」という不動産屋さんのおばさんの嘆きが思い出されますが、本土の狙いは夕日の見える西側が殆どなのではないでしょうか。南部はそうでもないようで、高級ホテルに宿泊などしなくても、気軽にプライベートビーチ感覚の味わえるスポットが結構ありそうです。

南部観光は那覇からドライブして一日で目立った観光地をサクサク回るという方が多いようですが、この付近だけでも素敵な場所やお店は沢山あるので、ちょっと残念な気もしますね。

もし観光で来る方が居られましたら、ぜひ南部の海岸で車を止めて、少しのんびりしてみてください。美しい紅葉風景は無くとも、沖縄の青い海と大きな空、猫さん、犬さん、ヤドカリさん達が、心の奥底から癒してくれますよ。

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