2013-07-04

沖縄の水と貯水タンク

朝、7時前に目が覚めると既に30℃を超えており、窓を閉め切って寝ていると汗が出てきます。でも、日中の外気温も32℃程度、この二週間余り雨も殆どなく湿度は低め、常に一定の風があり、日陰に入れば外でも爽快です。

今日はラジオで、「晴天続きで南部の水が足りなくなりはしないかちょっと心配ですねえ」、と語っていた方がいました。で、少しダムの貯水量が気になり、沖縄のダム貯水率を見ると、貯水率97%程度あり、この程度ではびくともしないようです。確かに本島のダムは沖縄の中部から北部に集中しているようではありますが・・・。

ただ、我が家も含め殆どの一戸建て住宅には1トンを超える貯水タンクがあり、そうした家は心配ないのでしょう。昨今沖縄で貯水タンクが特に役立った記憶はない、と言う方が多いのですが、平成3年には一度給水制限があったようです。今ではもう不要なのかもしれませんが、それでもなお、殆どの住宅屋根の上に貯水タンクは設置されています。

1人当たりの1日の上水利用量は、平均230リットル程度ということですので、月に約7000リットル(7m3)程。我が家の利用量は比較的少なく、3人で月間13m3程度です。屋根のタンクは1.5m3ですから、我が家では3日強の供給停止に耐えられるということでしょうか。いいえ、緊急時には入浴や洗濯などは控えめになるでしょうから、きっと1週間位は耐えられるのかもしれませんね。

では、住宅に蓄えられている貯水量を合計したらどのくらいになるのでしょう。沖縄の住宅戸数は50万戸(2008年調べ)ぐらいあるようです。そのうち、マンション、アパート等の共同住宅が半数、一戸建ては20万戸として、その約半数の10万戸に1.5トン程度の貯水タンクがあるとすれば、15万トン(150,000m3)になります。実際には、集合住宅にも必ずタンクはあり、屋上に沢山タンクが並んでいる集合住宅もありますので、決して過剰な見積もりではないでしょう。

この量は先ほどの沖縄のダム貯水量の合計が106,990,000m3でしたから、ダム貯水量の0.15%です。一方、沖縄の人口140万人が1日に一人当たり200リットル使ったら、毎日約30万m3の生活用水が必要になります。沖縄県企業局のホームページでは、平成15年の水道使用量は、40万m3/ 日であったということから、こんないい加減な推定でも近似的には一致しているようです。

ダム貯水量は、10,699万m3でしたから、これらのうちどの程度が上水として利用できるようになるかは素人で分かりません。300日は無理でも、1ヶ月程度の渇水に耐えられるのでしょう。実際には渇水にならないよう、貯水量が減り始めたら即座に計画的に調整するのでしょうね。

でも、先の住宅の貯水タンクの水量もばかにできませんね。県民の1日の生活に必要な上水の30%程度が屋根の上の水タンクに蓄えられていると考えられるのですから。

この他に、沖縄県は海水淡水化施設を持っています。この、施設の容量が、4万m3/日とのことで、1日の上水必要量の10%程度を供給できる能力があるようです。

初めて我が家の貯水タンクを目にした時には「何故今でもこんなものが・・・?」と驚きましたが、でも、「備えあれば憂いなし」、非常時に必須の水が家にこうして備わっていると思うと、なんだか安心で心強く、時折見上げてはその頼もしさを有難く感じています。

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